2020年10月

こんにちは、運営事務の栗林です!
最近は友人に勧められた韓国ドラマ「愛の不時着」にまんまとはまり
お休み中は泣きすぎて目が開かなくなってしまいました。
ご覧になっていない方は、ぜひ涙活におすすめです!


さてさて、私は大学生の頃から、月に1・2回茶道のお稽古に通っています。
お稽古は1回3時間くらいで、決められた手順でお茶を点てたり
他の生徒さんが点てたお茶をお菓子と一緒にいただいたり
とってもゆったりとした贅沢な時間を過ごしています。

続けてきて思うのは、茶道は思いやりのお勉強だな、ということです。
もちろん日本の伝統文化をスキルとして学んでいるのですが、
そのおもてなしスキルはすべて、お客様の立場に立ったら
何が心地いいかという一つの目的を達成するために、
理にかなったものなのだと感じます。

例えばこれからの寒い季節はお客様に近い場所で火を起こして、
炭の香りと音とあたたかみを感じながらお茶を楽しんでもらう。
それに対して暑い夏は涼しげな雰囲気を味わってもらうために、
茶器の蓋にお水を一滴たらした、ぶどうの葉っぱを使うこともあります。
これは季節の流れに応じた、おもてなしの心だと思います。


そして、中でもお茶の先生の言葉が私にとっては一番の学びになっており、
先生がよく口にする言葉に「気ばたらき」という言葉があります。


この言葉を私は、目の前の相手が気が付かない所で、気づかれないように
相手が心地よく感じるおもてなしをすることだと捉えています。



お客様に妊婦さんがいたらいつもより薄めにお茶をたてる

お茶を点てるお湯が熱すぎたら、お水を一尺足してみる

お茶碗が冷たかったら、いつもより長めにお湯であたためる

お茶碗を清める茶巾が汚れていたら、そっと裏返しにたたみかえる

大人数のお茶席で隣の人がお作法を間違えたらそれに倣ってみる



決められた通りの手順でお点前をした際には
これらは全て、登場しないような行動です。
ただ、「気ばたらき」を大切にしてこれらの行動をした際は
相手を思いやる、あたたかい行動であるとも言えます。

受け取った相手はそれに気が付かないけれど、
当たり前に心地よく感じる奥ゆかしい気配りって、
わたしは日本人らしくてとっても素敵だなと感じます。
お茶の世界だけでなく、お仕事や人間関係においても
相手の立場に立って、物事を考えられるようになりたいと思います。


ただ、お茶の先生からは「お茶の知識は、相手にひけらかしたり
知っていることを自慢げに話すものではないのよ」と言われています。
会社のブログに、どや顔で書き連ねててしまっている私は
不出来な弟子だなと、ちょっと反省しつつ更新しちゃいます!笑


寒くなってきたので、皆様体調には気を付けてくださいね♪



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