2019年06月




一体どれほどの坂道を、僕らは乗り越えたのだろう



一体どれほどの赤信号に、何度も足止めを食らったのだろう



それはまるで、人生の縮図のような1週間でした



最近の好きな言葉は、『非日常的』
休日はいつだって普通じゃない自分でいたい、総務のアンナチュラル岡です











季節はもう梅雨なのに、書きたくて、書きたくて
今更ながらゴールデンウイークの出来事なんて書いてみます



あの奇跡的な大連休を、皆さんはどう過ごされてましたか?



ちなみに私は、思い立ってぐるっと大冒険の旅に出かけました



自宅が千葉県にあるので、まずはお隣りの茨城、次いで栃木、
そして群馬へと車を走らせたら、GWらしい風景に出会えました



たまたま通りかかった赤谷湖を散策した後は、この度の最初の目的地
「とりあえず日本海」を目指して、新潟県入りをしています


山形の海岸線をひたすら北上していた私は、夜になって秋田入り



全国あちこちでお世話になっている車中泊ソロキャンパーの強い味方
「道の駅」にもかれこれ何十ヶ所と廻ったことでしょうか



後部座席を完全フラットにして、エアベッドで即席の寝室にて横になったら
目覚ましいらずで自然と目が覚めた翌朝の時間に、顔だけ洗ってすぐ出発



この日は、訪問2回目となる男鹿半島へ
もちろん秋田といえば、なまはげスポットは欠かせない場所

日本海ドライブはあいにくの悪天候でしたが、あのまま関東にいても
きっと同じような雨模様でしたよね?



いいんです、雨男なのは今に始まったことではないのですから



梅雨が続いているこの時期も、ほんの一日だけの休日なんかのときは
某ブッ〇オフさんで何度も徳永英明さんの「レイニーブルー」が店内に流れ
そういえば昔よくカラオケで歌っていたなと過去を振り返ります



余談ですが、GW期間中のブッ〇オフさんの店内放送は衝撃的でしたよね!?



世間ではあの愛され子役の寺田心くんが、耳を疑うようなセリフを放ってました



「持ってねーわ!!」



「知らねーわ!!」



いくら令和の幕開けとはいえ、おじさんには刺激が強かったです
(えっ!? ウソでしょ心くんが・・・ そんなwww)



ただ彼のように、撮影監督やクライアントの期待に応えるのがプロであり
若くして「天才」と呼ばれるほど常人にはない役者スイッチを持つのでしょう



さすがです <(_ _)>



さて話は再び日本海に戻り、車で行ける本州最北の県である青森に入りました



多くのトレッキング愛好家にとっての夢の舞台である白神山地も
先を急ぐ私にとっては、ただの通過点となってしまいました



またいつか休みをゆっくり取れたら、ブナの原生林とやらに会いに行きたいです

ちょうど令和元日の、記念すべき5月1日
ほんの勢いでマイカーを走らせた私は、本州の先っちょにいました



理由はないです
ただ目の前の道を、先へ先へとひたすら突き進みたかっただけ



だから、「気付けば大間」なんて、もはや結果に過ぎない
大事なのは、そこまでのプロセスをいかに無欲かつ無心でいられるか



疲れるよね、しんどいよね、途中でやめて楽になりたいよね
どこからかもう一人の自分の声が聞こえ、Uターンしたくもなります



それでも「やり通す」ということは、清々しいものです
ほらこうして日本海側はずっと曇り空だったのに、青森は快晴が広がりました☆

大間といえば男のロマン、あの魚ですよね



ただ実を言うと、半年ほど前にもここを訪れていて
その時すでに、まぐろ中トロ&大トロ丼は食してたりします



なので今回は、「殻つきウニ&まぐろほほ肉ステーキ串」を注文



写真があまりにリアルだったので、そ~っとトゲトゲ殻の内側から
ひと房ずつ剥がしてはダイレクトに口の中へ、ちゅるんと濃厚さを堪能



かくして令和元日、東北の折り返し地点を過ぎて後半戦に挑むのでした

前半戦とは打って変わっての、スカイブルー&シーブルー



そして、本当の目的はこれだったのかもしれない
「GWなのにまだ立派に咲いてる桜」が目の前に現れました



3月も4月もゆっくり花見どころではなかったので
遅ればせながらの春を、東京から遠く離れた地で満喫できてます



来年こそは関東の桜も楽しめるよう、仕事も計画的に進めたいですね

千葉県を出発して数えてみたら、9県目となる岩手県



実はそこで、アクシデントが発生したのです
あれは令和二日目を過ごし青森の八戸市を後にしようとした夕方のこと



よっしゃ、岩手~と喜び勇んでアクセルを踏み込んでいたとき
気持ちとは裏腹に、だんだんと山道を上るスピードが鈍くなる車



(あれれ??? マズいな・・・)



下り坂に変わったことで目の前にようやく街が見えてきたと思いきや
無情にも息を止めてしまった、通称「二代目 青空ワゴン」



ひとまず近くのスーパーの駐車場へ、斜面の勢いそのままにイン



さてどうしたものかと、とりあえず近くのディーラーへ電話
「誠に勝手ながら、5月8日までお休みを頂きます」の非情な録音ボイス



仕方ないので、初代を乗っていたときにもお世話になったJAFへ連絡
やはり似たような展開で、「移動するにも開いてる工場がないですよ」



すると電話口で一緒に打開策を考えてくれて、ダメ元でスーパーの方に
しばらく車を停めさせてもらえるか聞いてみてはどうですか? の一言



無理だと思うんですよね~と、私は諦めムードになりながら
店内のサービスカウンターで店長さんを呼んでもらって待つことに



どこかの売り場から早歩きで戻ってきたのは、私より若めの男性でした



ここまでの事情を伝えながら、駐車場のその停車位置までご案内
キーをいくら回しても(キュルキュルキュル、ブルーン↓↓)の繰り返し



スーパー自体は21時で閉店のため、店長も決断を下さないといけない立場



すると店長さんは私の車のダッシュボードに目を向け、「あれは?」と問う



それこそは、平成28年の夏に起きた「台風10号」が甚大な被害をもたらし
微力ながら何か自分にも手伝えることはないかと訪れた際のボランティアの証



「関東に戻っても忘れないように、岩手の思い出をずっと貼り続けてたんです」



一点の曇りもないほどに嘘偽りのない事実だったので、スッと口から出ました



これを聞いてくれて気持ちが固まったのか、経験が浅めに見えた店長さんも
「それなら車を動かせるまで、しばらく置いといても大丈夫ですよ」の許可



それは非常に助かります! 感謝です!! 岩手の優しさが身に染みます!!!
どれほど素直な言葉たちが無意識に溢れ出てきたことでしょうか



夜も更けていくので、この日の晩も不動車に変わり果てた姿の中で車中泊



後から気付いたのですが、5月2日の深夜といえば
私が愛してやまない永遠のロックスター、とあるミュージシャンの命日



例年だったら覚えているのに、今年は大連休にテンション上がって失念・・・
だからなのか、きっとバチが当たったんだなと納得するようにしました



そんなこんなで、まだ数日を残してGW東北1周の弾丸ドライブは断念
明くる日にはまさかの在来線で二戸駅へ、二戸からは新幹線に乗ってました

職場の誰もが長かったGWの思い出話に花が咲いている中
ただただ私だけは、もう次の週末が待ち遠しくて仕方ありません



金曜の夜には大きめワンボックスのレンタカーまで調達し
ちょうど1週間ぶりとなるあのスーパーまでひたすら向かいました



GW中であれば、行きは何日かに分けて青森入りしたっていうのに
ほんの週末旅ではそうも言ってられず、8時間はぶっ通しで高速走行



岩手は岩手でも、あの有名な盛岡市のさらに奥の奥で
ほぼ青森県ではないかという、その手前で起きたのが私の運の尽き



ようやく営業を再開したディーラーの方が、青空ワゴンを背中に乗せます



(ん??? この光景は・・・)



どこかで見覚えのある姿
そう二代目だけあって、「初代 青空ワゴン」と同じ末路になってました



やっぱり今回も、自然とあの歌が流れてきます







あーるー晴れたー ひーるー下がりー



市場へつづーくみちー



( 中 略 )



ドナドナドーナ~ドーナ~



子牛をのーせーて~



ドナドナドーナ~ドーナ~



荷馬車がゆーれーる~



はい、涙ながらにハンカチを持つ手を振って
またもやサヨナラを告げておきました



参考までに、前回のドナドナ姿も載せておくとします

こんなときしか乗らないであろう在来線の駅を再び訪れては
実は「いわて銀河鉄道」なんてオシャレな路線名であったことに驚き



かくして私と岩手とは、もしかすると切っても切れない仲なのかなと
数年来のお付き合いをさせて頂いているわけであります



かつて優しくしたら優しくされ返して、それだと申し訳ないから
またいつか負けないほどの優しさを岩手にお届けに上がりたいです



それには、この羽をもがれた渡り鳥のような姿になってしまったので
また自由に飛び回る術を探さなくてはなと、うつむき考えてみました



すると、さほど時間もかからずこの羽が蘇る気分にまた出会えることに



新しい相棒の名は、「三代目 J SOUL BRO・・・」



もとい(笑)



「三代目 青空ワゴン」 ですっっ!!!



なんとまぁ同じ車種、同じ色した車を三台続けて買うなんてですよね



皆さんも、信じた道は悔いなくまっすぐに走り抜けてくださいね



自分で選んだ道なら何だって、自分が一番「しょうがないな~」と
やれやれだなんて表情を浮かべながら、笑って許せるようになりますから



今度は西の方まで連れてってほしいな、三代目くんよ



令和が始まったっていうのに、「平成6年式」だとか
あんまり気にしないであげるからさっ☆


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